2016年6月28日火曜日

Día169 ¿Qué hora es ahora? 今何時? 時間の感覚

朝は地元のテレビ番組を見ています。

ローカルテレビ局が何局かあり、ニュースやってますが、主なニュースは殺人、ギャングが麻薬の密輸で逮捕とか、交通事故現場から中継(死体映像付き)で、食欲を失くすにはもってこいです。

先週、夜中に停電していたらしく、朝方電子レンジの時計が0:00になっていたので合わせようとだんなさまに時間を聞きました。

ナオキン「8時ちょうどだよ。」

わたし「はい、ありがとう」

ナオキン「あ、違う。8時2分だ。あはは〜やっぱ違うわ。」

わたし「どういうこと??どっち??」

ナオキンはテレビ番組で表示されてる時刻を私に教えてくれたんですが、最初に私に伝えた後、チャンネルを変えたら、別の局は2分進んでいるんだそうな!!

わたし「なにそれ、なにそれ」と気になってテレビを見てみると,


チャンネル7より。
渋滞情報流してくれるんですよ。すごいよね






チャンネル7、ナオキンの職場の人が愛聴している朝番組「フレンテフレンテ」は、









8時2分



CANAL11より 朝のインタビューコーナー
司会者がダンディー(←死語か?)






そして、わりといつもちゃんとニュースをやっているチャンネル 11 を見てみると











8時4分!!


マジか!? テレビともあろうものが時刻正しくないなんて!!
信じられ〜ん!!

私「待てよ、この2つが両方間違っているかもしれない、海外のチャンネルで確かめてみよう!CNNとかどうなんよ??」

なおきんがCNNに変えてくれました。


あっ!!


写真撮りそびれたんですが、なんとCNNは、、、


8時6分!!


いやはや、朝から楽しませてくれます。
我々、ネットで調べた結果CNNが正しいということになり、落ち着きました。


振り返ると、日本のテレビ局はわりとキリの良い00分とか30分とかに番組が始まりますが、ホンジュラスのテレビは国営放送でも19時のニュースの始まりが日によって3分とか5分とかずれて、なかなか始まらなかったりします。
私たちは夕飯を、この19時のニュース見ながら食べ始めるので、「ニュースが始まらんぞ」とイライラしてますが、こっちにしてみりゃきっとそんなに目くじらたてることでもないんでしょうね。
日本の、「時間は正確であたりまえ」というのが前提で生きてきた私には新鮮な感覚です。


この件、ナオキンが最後に一言。
「ぼくがボランティアでホンジュラスにいた15年前は、テレビで表示してる時間がチャンネルごとにもっと違っててさあ、ひどいと15分ぐらいずれてたよ。だから、こんな4、5分しかずれてないなんて、進歩したわ〜〜。」


そうか、これはこれでいいことなんだそうです。良かったですね。

2016年6月27日月曜日

Día 168 かなぺ つまようじから辱めを受ける


つまようじ
el mondadientes(単複同形)

今となってはしばらく見たくもない。
四十一年間生きてきて、初めて爪楊枝があんな凶器になると知りました。



どういうことか、説明しましょう!

先週水曜日、ホンジュラスでようやく現地の運転免許を取得できる運びとなり(今までは観光客扱いで運転)、運転免許試験場に行きました。

免許取得には試験があると聞いていて、ただでさえスペイン語できんのに、交通ルールの教本とかで事前に勉強しなくて大丈夫なんだろかとソワソワしながら夫の職場のスタッフに連れて行ってもらったわけです。


ドライバーさん「着きました」

「ええ!?ここ?」

まず、場所がびっくり!

なんか日本の免許センターみたいなのを想像していた私も私ですが、着いたらそこは車の整備工場だったんス。
プレハブの建物。
その端に、小さい入口があって(写真右端”aqui↓”(ココ)って書いてある。笑)
入口入ると、視力検査の紙が貼ってあって、受付っぽいお兄ちゃんに料金を払うと、パーテーションで区切ってある部屋に通されて、全部で4ページぐらいの試験問題もらいました。

問題は交通ルール云々ではなく、性格検査に近いもので、
「他の車に抜かれた時、あなたはイライラするか?」
「スピードを出して走るのが好きか?」
「パッシングされたらイライラするか?」
など、そんな感じの問題というか質問。
回答は「はい」「時々」「いいえ」の当てはまるものに×印をつける。

日本人は問題を読んで、(これ選んだら免許もらえないでしょ)、って計算して回答するもんだけれど、地元ホンジュラスの人々は結構こういうところ正直に書いてしまうらしく、同行した人がほかのホンジュラス人の受験者の回答用紙をチラ見したら、おいおい、という回答に×をうってあったそうです。

それでも、、、、受かる!
問題読めない私も受かった!
(一緒に行ったスタッフが横に付いてくれ解説してくれた。それもオッケーなのです。なんて寛容な試験!)

次の視力検査が終わり、やれやれ、免許もらえるぞと思ったら、最後にすごい難関が待っておりました。


それは、


それは、


血液型確認検査。


ホンジュラスの運転免許証には血液型を載っけます。
このため検査するんです。

この青いおっちゃんは陽気なドクター。
うわ、机の上にキットが置いてある。
我々は何人かで一緒に試験場に来たので、代表者だけでいいから検査するようにとのこと。

日頃からこういう貧乏くじに対する引力を持ち合わせている私。もちろん代表に選ばれました。

ここで一緒に行った夫が代わってくれないか、ちょっと期待しましたが、そんな素振りあるわけない。期待したわたしがバカでした。

もういいさ、やるならやるがいい。もうやりたいことやったし、”♪我が人生に悔いはなし〜”と石原裕次郎的覚悟を決めて陽気なドクターの前に座りました。(こんな歌誰も知らんわな)

血を抜かれるわけで、ホンジュラスでの初注射がプレハブ小屋ってことにまず恐れおののいておりましたが、、、

ここでドクターが笑いながら出したのは、まさかの つまようじ❤︎

ドクター「指出して」

かなぺ「まさかっ!」

ドクター「大丈夫だよ」

かなぺ「ひえ〜〜」


ブスっ
(っと、わたしの頭の中の効果音。)


なんとドクターはつまようじを私の人差し指にブッ刺してフレッシュな血をゲット。
ドヤ顔で血をプレパラートに落としている。



私、動揺。痛いし、つまようじで刺されたことにショック大きく、完敗。
こういうの辱めって言うんじゃない??

ドクター「わー、やっぱりあなたの自己申告は正しいね、Bプラスだ。」


辱めを受けた私は半べそ。
「あたりまえだ、だって血液型今まで3回も検査したことあるんだもん」
⇧指抑えながらやけくそ。つまようじ、刺す前、瓶に無造作に入ってただけだ、大丈夫だろうか。
辱めを受けちゃった私を気にもせず、夫は検査結果が現れたプレパラートに夢中。


この夫から飛び出た一言。

すごいっ 血液型検査ってこうやって視るんだね!僕もやりたいっ!やって!!











そしてうれしそうにいけしゃあしゃあとドクターの前に座りやがった。









私: ∑( ̄皿 ̄; おぬし、今なんつった?? 


だったら最初からやりたいって言えよ!と普段なら大きい声で怒りを口にしそうでしたが、指が痛くて声も出ず。んも〜〜〜もう一回つまようじで刺されちまったぐらいの動揺





血液検査で心的外的辱めを受けましたが、試験に合格。
そのあと向かいにある免許センター?警察署?みたいなところに行って無事免許取得に至りました。

ちなみに、ホンジュラスには自動車学校はありませんし、日本では交通教則教本が免許取得時や更新時にもらえたりしますが、ホンジュラスでもらえるのは免許書だけです。
日本円で2500円ぐらい払うと免許書もらえます。
運転の仕方、交通標識、ルールを一般市民は免許を持っている家族などから習うらしい。

30万円ぐらいかけて何時間も教習所で運転し、細かいルールに従って運転してきた私には、お金があれば免許が取れて、縦横無尽に走り回る自由なホンジュラスの交通事情に馴染めるわけがなく、日本のルール社会に感謝しつつ、いかに我々ルールのもとに生き、頼って生きてきたのかを思い知っております。
今思うと免許までの道のりも、日本は人口多いからそこで車が運転できる人間のハードルをあげて交通事情をちゃんとさせていたんでしょかね。
爪楊枝で穴開いた自分の指を見ながらそんなことを考えていました。




***おまけ(医療廃棄物の処理)***

指を刺されたわたし、出血止めに脱脂綿を渡されましたが、その血がついた脱脂綿はどこに捨てるのかというと



使い切った柔軟剤のドデカ容器
この中に使用済み脱脂綿が入ってます。






この中でした。
旦那曰く、「ちゃんとしてるなあ。」


このあとどうなるかは知らんけどね。











2016年6月17日金曜日

Día 158 夫の職場の新しい取り組み


この写真。どこで撮られたものでしょう?





かなぺ「一人一人名前が貼ってあって、それぞれタオルがかけられていますね。ここは、小学校ですか?」


夫「いえ、違います。」


かなぺ「もしや?」


夫「はい、ぼくの職場ですが、何か?」


かなぺ「!」


夫「これ、職場のトイレの壁。”手を洗ったらちゃんと拭きとろう”という呼びかけがあって、タオルが支給されたの。トイレの壁にマイタオルをかけるようになったんだ。」





夫「他人のと間違えないように、用務員さんがわざわざイニシャル刺繍いれてくれたんだよ!」


かなぺ「感動だね。」





この、”手を洗ったらちゃんと拭きとろう”というキャンペーン、トイレで手を洗った後、ちゃんと手を拭かないままドアノブを触るためベタベタになるから?という理由で始まったと推測されます。

しかし、このタオルは自分で持ち帰って洗うという仕組みになっており、二週間経った今、壁にタオルがかかっているのは5割らしい。


みんな持って帰って洗い、そのまま持ってこない。





ああ、無情。


2016年6月15日水曜日

Día 156 ホンジュラスの健康的な朝飯


わたしはホンジュラスの国営放送が好きです。


国営放送は政権政党寄りで偏っていますが、他の局が殺人、強盗、交通事故のニュースばかりで死体がこれでもかこれでもかと映り、滅入るシーンが多いなか、このチャンネルは結構ちゃんとした番組をやっているので好きなんです。

毎晩夜20時からは、俺っていい体してるっしょって自分で思ってそうな筋トレおたくっぽい医者が司会の健康番組をやっています。我々はいつも19時のニュースを見ているので、テレビつけっぱなしだと自然な流れでこの番組を見ることになるんです。

この番組、きのうのテーマは「健康的な朝食」。





←ホンジュラスの朝飯といえば「Baliad」
小麦粉のトルティージャが二つ折りになっていて、その間にチーズと煮豆のソースがべったり塗ってあります。










これを毎日繰り返し食べるのは、カロリー過多で健康によくないってことで、健康的な朝飯を紹介するって流れになっていきました。

お姉さんの前には、たくさんのフルーツ。
おおっ、健康に良さそうではないか。

でもこのお姉さん、この並んでいるフルーツは使わず、作り出したのはなんとパンケーキ。


パンケーキって、トルティージャとたいして変わらん。
ていうか、砂糖とバターが加わって、むしろカロリーが増強されているのでは??とわたしの嫌な予感。


黙って見てたけど、もう目が離せません。


だってこのお姉さん、人のこと言えないけど、すごく手つきが雑。
そして、心配なのは慌てていること。

**以下、古舘伊知郎実況風で**
おっと、大丈夫かクリームついたおたまをシンクに投げたー!
シンクにクリーム飛び散った跡が、血糊のようについたぞー! ベチョっていっぱいだ〜!
大丈夫かお姉さん、パンケーキ作ったことあんのか?
まさかこれがはじめてじゃなかったか?
********


やってもいいけど、映さなきゃいいのに。
生じゃないから、編集してあげればいいのに〜!とお姉さんに同情。



でも出来上がったパンケーキを見て、同情なんて吹っとんだ。






うーむ。



ここで、もう一度おさらいですが、

この番組のこの日のテーマは「健康によい朝食」

出来上がったのは黒い何か。そして横にはイチゴだけ。



わたし「これは、なんだろうか?」


夫「どれ?」


わたし「この、この、黒いの」


夫「うーーん、パンケーキを作っていたはずだ」







やっちまったねえ。

やっちまったよねえ。



もういちどおさらい。

この番組のこの日のテーマは「健康によい朝食」でした。



黒こげって健康にイイ!! by 放送事故


2016年6月8日水曜日

Día 149 世界銀行主催 ホンジュラスNo.1コーヒー決定戦


お友達が世界銀行主催のこんなイベントを教えてくれました!
(この記事長いです)





世界銀行主催、ホンジュラスNo.1コーヒー決定戦


ホンジュラスが世界に誇れるものの1つがコーヒーです。
そのNo.1を決めようという世界銀行の粋な催し。
No.1に選ばれたコーヒーは、向こう一年間世界銀行ホンジュラス支局が事務所で提供するコーヒーとして購入を約束するとのこと。

このちらしを見た時、真っ先に気になったのは世界銀行の名前で、英語だとWorld Bankってかっこいいけど、スペイン語だとバンコ ムンディアルだって。かわいいじゃんとか、そんなことに興味がいってしまったのですが、①ホンジュラスの地域色あふれるコーヒーがタダで飲めるかもしれない、②イベント会場がうちから歩いて5分という理由から断る理由はどこにもなく、参加させていただきました。(でも徒歩禁止だから車で行かないといけないんだけど)


スペイン語が話せない私、まず会場に入るまでにひと苦労でしたが、みんな親切なのです。まず駐車場はセキュリティ超きびしいですが、「スペイン語できないんですごめんね」と言いながら身分証とイベントちらしを渡したら、「お前は、レベル3の3-Eに停めるんだぞ、いいかわかったか?レベル3 3-E レベル3 3-E レベル3 3-E レベル3 3-E レベル3 3-E」と駐車場係さんに受験勉強みたいにまくしたてられ、無事3-Eに駐車したら、エレベーターで会場まで上がるんですが、その前にまたセキュリティがいて、「●階、●階、●階」とまくしたてられましたが、わたしがわかってなさそうな顔をしていたようで、エレベーターに一緒に乗ってくれました。やさしいぜ。



会場着。受付で名前を書いたら、イベントスケジュールを渡されたものの、開始時間は過ぎていましたが、何も起こる気配なし。




コーヒー豆と採点表が、9セット並べられていました。
ホンジュラスの人々は知らない人同士でも気軽に談笑していますが、あたくしスペイン語がさっぱりなためやはりこの中に入れず、壁の花化決定。

もうちょっと待っていればイベント始まるから我慢なのだ、と言い聞かせましたが、ちっとも始まらない。
あ、これってもしかしていつもの「アウェイ感満載なためやっぱり帰ろう」パターンか?と思いきや、突然、代表あいさつが始まりました!

スペイン語なんで部分的ですが、なにやらこのイベントには40のコーヒー組合(生産者を束ねて組合化している)が応募して、そのうち選ばれた9つの候補の中から今日1位が決定するんだとか。今回選ばれている9のコーヒー組合は、コーヒーの生産を通してそれぞれ、女性の就労支援や子供の教育支援の活動をしています。

選ぶのはこのテーブルを囲んでエプロンしているバリスタの人たちと一般の審査員数名。

わたしたちも一緒に審査できるんじゃないのか??とちょっとがっかりでしたが、まあ、一般人ですからそこはしょうがない。審査基準は、アロマ、豆の形、大きさ、焙煎の仕上がり、味、後味などのようです。ものすごい熱心に審査していました。

クンクンクンクン匂いを嗅ぎ、ズルズルコーヒーをすすってずっと審査しているのを10分ぐらい見守っていました。




はて? この審査員たちはいったい普段何をしてるんだろう?とか考えていましたが、「奥でコーヒー淹れてますよ」とツルの一声にあっさり負けてしまい、フラフラとカプチーノいただき!




戻ってきても、引き続き熱心な審査をやっているので、またしばらく見ていました。

が、

「コーヒーを使った食べ物を試しませんか?」の一声にまたあっさり負けてしまい、フラフラとデザートコーナーへ。

そこにはコーヒーを使ったデザートが振舞われていました。

最初に、一番おいしそうだったコーヒームースを食べたら味が濃くてオエっとなり、ダメだ食べられないっと思っていたところ、「まだまだあるよ」と英語でシェフに話しかけられ、コーヒーでいかにユニークな料理が作れるかという限りない可能性を聞かせてくれました。すっかり壁の花だった私ですが、シェフが話しかけてくれてちょっと楽しくなってました。

これ料理↓





 牛肉串刺しのソースがなんとコーヒー。


 →おおっ、肉とコーヒー、意外と美味!




このメロンパンみたいなのの中身はコーヒームースが入っている。

→これはちょっと甘すぎる。くどい









バゲットの上に蒸し鶏がのっかっていて、さらに玉ねぎをコーヒーのソースで炒めたのがのっかっている。



→コーヒーソースとたまねぎが素晴らしい相性。さらに鶏肉に合ってる!うんま!

シェフによると、ホンジュラス中部のコーヒーは、ほんのり柑橘系の匂いがあるらしく、これはおかずのソースに合うんだそうな。西部のコーヒーはカカオの匂いを帯びているらしく、デザートに使えるんだそうです。なるほど、聞いておいてよかった!
炒り方と挽き方の問題もあると思うけれど、中部は酸味が効いている気がし、西部は匂いがカカオっぽい感じがしました。



さて、耳寄り情報をシェフから教わり、審査会場に戻ったら審査結果が!

気になる1位は!




CARUCHIL コーヒーでした!!


このCARUHILはホンジュラス西部のコーヒー生産では有名なマルカラ地区(標高1700mぐらい)のコーヒー生産者組合で、おいしいだけでなく、環境に優しいコーヒー生産をし、また、シングルマザーを雇用して生活をサポートしたり、売り上げを子供の教育資金にあてたりといった活動をしているんだそうです。

結果発表後、買い占める参加者を押しのけ、わたしも1つお買い上げ。
開封したら、ものすごく心地よいコーヒーの香り。飲んでみたら、ちょっと酸味が効いている。一番というには人の好みによると思うけど、確かにおいしかった。



***この組合さん、コーヒーツアーをやっているようです。いつか行ってみたい。




ホンジュラスのコーヒー、ほんとにおいしいんです。
もっと世界に羽ばたいてほしい。


コーヒーがんばることで、女性支援、子供の教育応援、森林保全などいろんな可能性があるわけで、、、。世界でコーヒー飲む人と回数を考えると、美味しいコーヒーが作れるってメリットを活かさない手はないわけで。

密かにホンジュラスのおみやげ開発を目指しているわたくし。
足りないのはパッケージのデザインとか、一律になっちゃってるサイズ、品質の統一性かなあ。


こんなふうにして妄想が止まらないわけです。



長々お読みいただきありがとうございました!

2016年6月6日月曜日

Día147 スペイン語報告書の迷宮へようこそ

「かなっぺ、ぼくは頭がいたい」

??

だんなが突然ポロリとこぼし、しょっぱい顔をしていました。

参考:いつものナオキンさん(口角があがっています)


(おお、どうしたんだナオキン、たいして面白くなくてもいつも口角が上がってご機嫌なのがおぬしの取り柄ではなかったか、、、)と心の中で思いつつ、口には出さずに聞いてみました。







かなぺ「いかがした、何事じゃ?」

なおきん「同僚が書いてくれたリポートから大事なところを抜粋したいのであるが、一文が長すぎて何が言いたいのかわからず、読み解けないのじゃ。/%$!*#)$_!_!+¡$/&*(())¡%/&**(←相当パニクッている様子)」

かなぺ「なぬ? レポートたるものは短くわかりやすく書くもんではござらぬか?」

なおきん「スペイン語の報告書というものは、1つの文が長ければ長いほどその人に文章力があるとみなされるらしく、皆こぞって長い文を書き連ねるのじゃ。特にそれがしの同僚たちは中央省庁の役人だから教養を持っており、そういうところ大切にする人たちなのじゃ」

かなぺ「ほほー、どれどれ、どれぐらい長いか見せてみい、近う寄れ」

なおきんが見せてくれました。




かなぺ吠えました。 Σ(゚皿゚) うおー ↓↓↓





かなぺ 「なんじゃこりゃ? そもそも、人に読ませようという意志はあるのだろうか。」


ナオキン「わからぬ」

かなぺ「長ければ長いほどいいというのは、報告書の内容ではなく、存在に意義があるということなのかのう?」

ナオキン「、、、、そうかもしれぬ。読み手はめちゃくちゃ読みにくいのじゃ。読んでいるうちに主語がなにかわからななくなる。迷宮入りしていき、しまいに読む気が失せる。」

かなぺ「もしや、そういう戦略なのではないか??おぬしも読まなくていいのかもしれぬぞ!」と冗談ぽく言ってみたが、、

ナオキン「そちはアホか、違うんだってば、ぼくはこれを何としても読み解き、新しい文書をつくらなきやならんのじゃ」


二人ため息。フー。


いやはや、、、こりゃ大変そうです。

わたしは横で励ましの踊りをするぐらいしかできませんが、どうか頑張ってくれ。



それにしても読み手を迷宮入りさせる報告書、一文がどんな構成なのか、気になりますね、もうちょっと私が理解できるようになったら、詳しく載っけますね。


2016年6月5日日曜日

Día 146 かなぺ臓物スープにハマる ーSopa de Mondongoー

うんま〜〜!!


また食べ物ネタだ、ごめん。

でもね、超おいしいスープに出会いました。それもフードコートで!

バーガーキングとか、ピザハットとかホンジュラスのフードコートは7割5分がフライドチキンかピザかハンバーガーの店なんですが、その残りの2割5分の中にホンジュラスローカルフードを出してくれる店があります。

その店で土日にしか売ってないスープを発見!
限定に弱く、ハンバーガーに飽きた日本人のわたしは、チャレンジしたわけです。

その限定メニューの名は ”Sopa de Mondongo" 内臓のスープという意味。
どんなスープだそれは?ということでチャレンジいたしました。


欲張ってGrandeサイズにしたら高さ12cm直径12cmの入れ物で登場。付け合わせは小ライスの上にトルティージャが二枚のっかってる。これで750円ぐらい。(ちょっと高いわ)



一口食べると独特の風味が広がります。
日本のスープのどれにも似てない。クミンとブイヨンの味?がします。

具は、炭水化物のオンパレード。
キャッサバ、さつまいも。じゃがいも、緑のバナナ、とうもろこし、そしてモツたち。

このモツがとろんとろんとしていて、ものすごくおいしいのです。


牛の膝の部分(写真→)が入っておりまして、どうやらこれが煮込まれているのがポイントなんだとか。
このスープにフォーリンラブ❤︎してしまった私、どうしても作り方を教わりたいと、お友達の家に、週一で家事手伝いに来ているホンジュラス人さんがちょうどお昼にこれをつくってくれるということで、様子を横から見届けることになりました。

さて、「作り方を習うため見届ける」、、、スペイン語できないけど、横で見てるだけならまあなんとかなるかなと、楽天的に考えておりました。
そしてその日がやってきて、わたしとお手伝いさん二人きり。

お手伝いさんに「わたしはスペイン語がイマイチです」と説明すると、あちゃーという顔をしましたが、スペイン語でいろいろ説明してくれ、8割ぐらいわからないけど、とりあえず(きっと「モンドンゴスープとは」というネタを話しているのではないだろうか?と想像し、フムフムと聞いて見せました。笑




まず、牛のモツを切ります。

やはり膝の肉を入れるそうです。

そしてそれに大量にレモン汁をかけていました。





そしてそれを圧力鍋にお湯とともにつっこみ

加圧なんと1時間!

これはダシがでるわけだ!

ラーメンのスープのようなダシとり具合。

ここまではスペイン語も順調でした。





しかし、その後わたしが調達してきた野菜をお手伝いさんに渡したところ、何か不満そう。笑
私(英語)「なんかだめだったかい?」
お手伝いさん(スペイン語)「Necesito Platano Maduro」Necesitoは必要、Platanoはバナナ
私(英語)「おおっ バナナがMaduroでないとだめなの?Maduroってなに?よしよし、辞書で調べるから待ってくれ」と言って、あてにしているiPhoneの辞書アプリを開こうとしたら、、、


ない。

え?

うそ。

ない。

アプリが削除されておりました。o(´д`)o(♪仏壇チーン音が頭の中で鳴った気がした。)

ちょっと信じられなくてボー然としましたが、「語学は勘で勝負だ」をモットーに根拠のない勘で3ヶ月乗り切ってきた自分を信じ、「Maduroって、もしかしてスーパーで売ってる調理用のでかいバナナのことかな?」と勝手に解釈し、わたし(スペイン語)「買ってくるから待ってて」と言ってスーパーに直行。
迷わず、調理用の特大緑の新しめのバナナを買って戻ってきてお手伝いさんにわたしました。


渡した時のお手伝いさんの顔
     ↓

             ( ´△`)

わたし(スペイン語)「あれこれじゃなかったかい?」

お手伝いさん(スペイン語だけどわたしの想像訳)「日本人はきっとよくわかんないかもしれないけど、Maduroって熟したやつのことよ」

わたし(英語)「あーーー!!そうか!!まちがえた」

お手伝いさん(スペイン語だけどわたしの想像訳)「まあいいわ、これで作りましょう」


圧力鍋の圧が下がるのを待ったあと、一口大に切った
キャッサバ、じゃがいも、さつまいも、にんじん、コリアンダー、セロリ、とうもろこしそして間違えた緑の若いバナナを投入。
さらにトマト1個、スライスしたしょうが、にんにくを入れて、ブイヨン、クミン、パプリカ、塩で味付け。

ここでお手伝いさん、なんとクッキーを手にしました。

お、おやつ食うのか?と思ったら、、、「スープに入れるの」と。

お湯でクッキーを4〜5枚ふやかして入れていました。
バターのコクでも出るのかな。

そして15分煮込んだら、完成しちゃいました。


ほんとにアホなんですが、完成したスープの写真がないんです。
撮ったんだけど、携帯の調子が悪く、データ残ってないの。


でもまあ、見た目は最初のフードコートで食べた写真とほぼ同じです。
味もほぼ同じ感じでした。おいしかった。



準備にとても時間がかかるスープなので、ホンジュラスの家庭では週末にお母さんがつくって、お昼に家族みんなで食べるものなんだそうです。
いつか、一般家庭に入り込んで、母さんの味を食べたいと企むわたしなのでした。

ちなみに、このスープ、夜は食べると下痢を引き起こすのでやめたほうがいいそうです。
わたしの強靭な腸は、こんなんではビクともしませんが。