2016年6月8日水曜日

Día 149 世界銀行主催 ホンジュラスNo.1コーヒー決定戦


お友達が世界銀行主催のこんなイベントを教えてくれました!
(この記事長いです)





世界銀行主催、ホンジュラスNo.1コーヒー決定戦


ホンジュラスが世界に誇れるものの1つがコーヒーです。
そのNo.1を決めようという世界銀行の粋な催し。
No.1に選ばれたコーヒーは、向こう一年間世界銀行ホンジュラス支局が事務所で提供するコーヒーとして購入を約束するとのこと。

このちらしを見た時、真っ先に気になったのは世界銀行の名前で、英語だとWorld Bankってかっこいいけど、スペイン語だとバンコ ムンディアルだって。かわいいじゃんとか、そんなことに興味がいってしまったのですが、①ホンジュラスの地域色あふれるコーヒーがタダで飲めるかもしれない、②イベント会場がうちから歩いて5分という理由から断る理由はどこにもなく、参加させていただきました。(でも徒歩禁止だから車で行かないといけないんだけど)


スペイン語が話せない私、まず会場に入るまでにひと苦労でしたが、みんな親切なのです。まず駐車場はセキュリティ超きびしいですが、「スペイン語できないんですごめんね」と言いながら身分証とイベントちらしを渡したら、「お前は、レベル3の3-Eに停めるんだぞ、いいかわかったか?レベル3 3-E レベル3 3-E レベル3 3-E レベル3 3-E レベル3 3-E」と駐車場係さんに受験勉強みたいにまくしたてられ、無事3-Eに駐車したら、エレベーターで会場まで上がるんですが、その前にまたセキュリティがいて、「●階、●階、●階」とまくしたてられましたが、わたしがわかってなさそうな顔をしていたようで、エレベーターに一緒に乗ってくれました。やさしいぜ。



会場着。受付で名前を書いたら、イベントスケジュールを渡されたものの、開始時間は過ぎていましたが、何も起こる気配なし。




コーヒー豆と採点表が、9セット並べられていました。
ホンジュラスの人々は知らない人同士でも気軽に談笑していますが、あたくしスペイン語がさっぱりなためやはりこの中に入れず、壁の花化決定。

もうちょっと待っていればイベント始まるから我慢なのだ、と言い聞かせましたが、ちっとも始まらない。
あ、これってもしかしていつもの「アウェイ感満載なためやっぱり帰ろう」パターンか?と思いきや、突然、代表あいさつが始まりました!

スペイン語なんで部分的ですが、なにやらこのイベントには40のコーヒー組合(生産者を束ねて組合化している)が応募して、そのうち選ばれた9つの候補の中から今日1位が決定するんだとか。今回選ばれている9のコーヒー組合は、コーヒーの生産を通してそれぞれ、女性の就労支援や子供の教育支援の活動をしています。

選ぶのはこのテーブルを囲んでエプロンしているバリスタの人たちと一般の審査員数名。

わたしたちも一緒に審査できるんじゃないのか??とちょっとがっかりでしたが、まあ、一般人ですからそこはしょうがない。審査基準は、アロマ、豆の形、大きさ、焙煎の仕上がり、味、後味などのようです。ものすごい熱心に審査していました。

クンクンクンクン匂いを嗅ぎ、ズルズルコーヒーをすすってずっと審査しているのを10分ぐらい見守っていました。




はて? この審査員たちはいったい普段何をしてるんだろう?とか考えていましたが、「奥でコーヒー淹れてますよ」とツルの一声にあっさり負けてしまい、フラフラとカプチーノいただき!




戻ってきても、引き続き熱心な審査をやっているので、またしばらく見ていました。

が、

「コーヒーを使った食べ物を試しませんか?」の一声にまたあっさり負けてしまい、フラフラとデザートコーナーへ。

そこにはコーヒーを使ったデザートが振舞われていました。

最初に、一番おいしそうだったコーヒームースを食べたら味が濃くてオエっとなり、ダメだ食べられないっと思っていたところ、「まだまだあるよ」と英語でシェフに話しかけられ、コーヒーでいかにユニークな料理が作れるかという限りない可能性を聞かせてくれました。すっかり壁の花だった私ですが、シェフが話しかけてくれてちょっと楽しくなってました。

これ料理↓





 牛肉串刺しのソースがなんとコーヒー。


 →おおっ、肉とコーヒー、意外と美味!




このメロンパンみたいなのの中身はコーヒームースが入っている。

→これはちょっと甘すぎる。くどい









バゲットの上に蒸し鶏がのっかっていて、さらに玉ねぎをコーヒーのソースで炒めたのがのっかっている。



→コーヒーソースとたまねぎが素晴らしい相性。さらに鶏肉に合ってる!うんま!

シェフによると、ホンジュラス中部のコーヒーは、ほんのり柑橘系の匂いがあるらしく、これはおかずのソースに合うんだそうな。西部のコーヒーはカカオの匂いを帯びているらしく、デザートに使えるんだそうです。なるほど、聞いておいてよかった!
炒り方と挽き方の問題もあると思うけれど、中部は酸味が効いている気がし、西部は匂いがカカオっぽい感じがしました。



さて、耳寄り情報をシェフから教わり、審査会場に戻ったら審査結果が!

気になる1位は!




CARUCHIL コーヒーでした!!


このCARUHILはホンジュラス西部のコーヒー生産では有名なマルカラ地区(標高1700mぐらい)のコーヒー生産者組合で、おいしいだけでなく、環境に優しいコーヒー生産をし、また、シングルマザーを雇用して生活をサポートしたり、売り上げを子供の教育資金にあてたりといった活動をしているんだそうです。

結果発表後、買い占める参加者を押しのけ、わたしも1つお買い上げ。
開封したら、ものすごく心地よいコーヒーの香り。飲んでみたら、ちょっと酸味が効いている。一番というには人の好みによると思うけど、確かにおいしかった。



***この組合さん、コーヒーツアーをやっているようです。いつか行ってみたい。




ホンジュラスのコーヒー、ほんとにおいしいんです。
もっと世界に羽ばたいてほしい。


コーヒーがんばることで、女性支援、子供の教育応援、森林保全などいろんな可能性があるわけで、、、。世界でコーヒー飲む人と回数を考えると、美味しいコーヒーが作れるってメリットを活かさない手はないわけで。

密かにホンジュラスのおみやげ開発を目指しているわたくし。
足りないのはパッケージのデザインとか、一律になっちゃってるサイズ、品質の統一性かなあ。


こんなふうにして妄想が止まらないわけです。



長々お読みいただきありがとうございました!

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