2016年6月27日月曜日

Día 168 かなぺ つまようじから辱めを受ける


つまようじ
el mondadientes(単複同形)

今となってはしばらく見たくもない。
四十一年間生きてきて、初めて爪楊枝があんな凶器になると知りました。



どういうことか、説明しましょう!

先週水曜日、ホンジュラスでようやく現地の運転免許を取得できる運びとなり(今までは観光客扱いで運転)、運転免許試験場に行きました。

免許取得には試験があると聞いていて、ただでさえスペイン語できんのに、交通ルールの教本とかで事前に勉強しなくて大丈夫なんだろかとソワソワしながら夫の職場のスタッフに連れて行ってもらったわけです。


ドライバーさん「着きました」

「ええ!?ここ?」

まず、場所がびっくり!

なんか日本の免許センターみたいなのを想像していた私も私ですが、着いたらそこは車の整備工場だったんス。
プレハブの建物。
その端に、小さい入口があって(写真右端”aqui↓”(ココ)って書いてある。笑)
入口入ると、視力検査の紙が貼ってあって、受付っぽいお兄ちゃんに料金を払うと、パーテーションで区切ってある部屋に通されて、全部で4ページぐらいの試験問題もらいました。

問題は交通ルール云々ではなく、性格検査に近いもので、
「他の車に抜かれた時、あなたはイライラするか?」
「スピードを出して走るのが好きか?」
「パッシングされたらイライラするか?」
など、そんな感じの問題というか質問。
回答は「はい」「時々」「いいえ」の当てはまるものに×印をつける。

日本人は問題を読んで、(これ選んだら免許もらえないでしょ)、って計算して回答するもんだけれど、地元ホンジュラスの人々は結構こういうところ正直に書いてしまうらしく、同行した人がほかのホンジュラス人の受験者の回答用紙をチラ見したら、おいおい、という回答に×をうってあったそうです。

それでも、、、、受かる!
問題読めない私も受かった!
(一緒に行ったスタッフが横に付いてくれ解説してくれた。それもオッケーなのです。なんて寛容な試験!)

次の視力検査が終わり、やれやれ、免許もらえるぞと思ったら、最後にすごい難関が待っておりました。


それは、


それは、


血液型確認検査。


ホンジュラスの運転免許証には血液型を載っけます。
このため検査するんです。

この青いおっちゃんは陽気なドクター。
うわ、机の上にキットが置いてある。
我々は何人かで一緒に試験場に来たので、代表者だけでいいから検査するようにとのこと。

日頃からこういう貧乏くじに対する引力を持ち合わせている私。もちろん代表に選ばれました。

ここで一緒に行った夫が代わってくれないか、ちょっと期待しましたが、そんな素振りあるわけない。期待したわたしがバカでした。

もういいさ、やるならやるがいい。もうやりたいことやったし、”♪我が人生に悔いはなし〜”と石原裕次郎的覚悟を決めて陽気なドクターの前に座りました。(こんな歌誰も知らんわな)

血を抜かれるわけで、ホンジュラスでの初注射がプレハブ小屋ってことにまず恐れおののいておりましたが、、、

ここでドクターが笑いながら出したのは、まさかの つまようじ❤︎

ドクター「指出して」

かなぺ「まさかっ!」

ドクター「大丈夫だよ」

かなぺ「ひえ〜〜」


ブスっ
(っと、わたしの頭の中の効果音。)


なんとドクターはつまようじを私の人差し指にブッ刺してフレッシュな血をゲット。
ドヤ顔で血をプレパラートに落としている。



私、動揺。痛いし、つまようじで刺されたことにショック大きく、完敗。
こういうの辱めって言うんじゃない??

ドクター「わー、やっぱりあなたの自己申告は正しいね、Bプラスだ。」


辱めを受けた私は半べそ。
「あたりまえだ、だって血液型今まで3回も検査したことあるんだもん」
⇧指抑えながらやけくそ。つまようじ、刺す前、瓶に無造作に入ってただけだ、大丈夫だろうか。
辱めを受けちゃった私を気にもせず、夫は検査結果が現れたプレパラートに夢中。


この夫から飛び出た一言。

すごいっ 血液型検査ってこうやって視るんだね!僕もやりたいっ!やって!!











そしてうれしそうにいけしゃあしゃあとドクターの前に座りやがった。









私: ∑( ̄皿 ̄; おぬし、今なんつった?? 


だったら最初からやりたいって言えよ!と普段なら大きい声で怒りを口にしそうでしたが、指が痛くて声も出ず。んも〜〜〜もう一回つまようじで刺されちまったぐらいの動揺





血液検査で心的外的辱めを受けましたが、試験に合格。
そのあと向かいにある免許センター?警察署?みたいなところに行って無事免許取得に至りました。

ちなみに、ホンジュラスには自動車学校はありませんし、日本では交通教則教本が免許取得時や更新時にもらえたりしますが、ホンジュラスでもらえるのは免許書だけです。
日本円で2500円ぐらい払うと免許書もらえます。
運転の仕方、交通標識、ルールを一般市民は免許を持っている家族などから習うらしい。

30万円ぐらいかけて何時間も教習所で運転し、細かいルールに従って運転してきた私には、お金があれば免許が取れて、縦横無尽に走り回る自由なホンジュラスの交通事情に馴染めるわけがなく、日本のルール社会に感謝しつつ、いかに我々ルールのもとに生き、頼って生きてきたのかを思い知っております。
今思うと免許までの道のりも、日本は人口多いからそこで車が運転できる人間のハードルをあげて交通事情をちゃんとさせていたんでしょかね。
爪楊枝で穴開いた自分の指を見ながらそんなことを考えていました。




***おまけ(医療廃棄物の処理)***

指を刺されたわたし、出血止めに脱脂綿を渡されましたが、その血がついた脱脂綿はどこに捨てるのかというと



使い切った柔軟剤のドデカ容器
この中に使用済み脱脂綿が入ってます。






この中でした。
旦那曰く、「ちゃんとしてるなあ。」


このあとどうなるかは知らんけどね。











1 件のコメント:

  1. うおっ!今更だけどブログ発見!
    元気そうで何より。
    これから過去投稿もあさります。

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